JCBL:60/挨拶

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第60回日本脂質生化学会を開催するにあたって

実行委員長 深見 希代子

 このたび、第60回日本脂質生化学会の実行委員長を仰せつかりました東京薬科大学生命科学部の深見です。5月31日(木)、6月1日(金)の両日、東京都八王子市の京王プラザホテル八王子で開催させて頂きます。長い伝統を持つ日本脂質生化学会であり、大変光栄に思う反面、重責さを感じております。
   八王子は遠いなあと感じていらっしゃる先生もいらっしゃるかもしれませんが、東京駅からはJR中央線特快で50分、京王本線特急では新宿から40分です。駅からは非常に近くアクセスは便利です。またミシェランに登録され、東京でありながら気軽にロープウエイでも登れる高尾山もちょうど新緑の美しい時期です。ちょっと早めに到着して足を延ばされるのも宜しいかと思います。
 さて本大会の特別講演は「イノシトールリン脂質の思いもかけない多彩な機能〜研究の軌跡と失敗の歴史〜」と題し、神戸大学大学院医学系研究科の竹縄忠臣先生にお願いしました。長年の研究成果に加え、若い先生方へのメッセージをお話し頂きます。シンポジウムは2つありますが、一つ目は、新学術領域研究「脂質クオリティが解き明かす生命現象」との共同開催で、「生体制御に関わる多彩なリポクオリティ」と題し、有田誠先生(理研、慶応大)と杉本幸彦先生(熊大薬)にオーガナイザーをお願い致しました。脂質の持つ様々な機能から生命現象をお話しいただく予定です。二つ目のシンポジウムは「脂質テクノロジー」と題して、藤本豊士先生(名古屋大)と佐々木雄彦先生(秋田大)にオーガナイザーをお願い致しました。脂質の解析は難しいですが、新たなテクノロジーが脂質の発展を支える事を実感していただけるのではないかと思います。一般演題は口頭発表になります。日頃のワクワクドキドキな研究成果を是非ご紹介下さい。
 脂質生化学研究は、我が国が世界に先駆けて研究推進を担ってきました。また日本が世界をリードして、リピドミクス等を進めてきました。その結果、疾患との関連性や新たな創薬ターゲットの可能性、機能性食品への応用など新たな展開が期待されています。また最近、若手研究者や分野横断的な研究者が新たに参加する様になり、脂質研究が新しい段階に入りつつあります。第60回日本脂質生化学会年会は「未来に繋ぐ脂質研究」を目指す事により、生命科学全体の発展に寄与したいと考えています。
 多くの学会員の皆様の積極的なご参加をお待ちしております。


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