History
脂質生化学会発足前後 (脂質生化学研究 1962から)
- 1958年のこと
- 日本生化学会総会(安田守雄主催)で“脂質”のシンポジウム(世話人:山川民夫、原一郎)
- 複合脂質の構造、分離・精製、生理作用、脂質と臨床
- “脂質生化学”上下2巻の発行
- International Conferences on the Biochemical Problems of Lipids
- 1955年に誕生(R. Ruyssen会長)
- 1960年にJournal of Lipid Researchが創刊
- 関西地区のリピド研究会
- 1957年に第1回が刀根山病院で開催(大阪市大丹羽充氏が世話人)
- 呼びかけの言葉
- “私たちは近い将来にリピドは生化学の中心課題の一つに浮かび上がってくるに違いない、すでにそのきざしが現れてきていると信じます。‥‥私たちがいろいろな問題を研究していて、リピドが何か重要な役目を果たしていると感じていながら、方法論や実験技術や基礎組織が不十分で手を出せないでいることはないでしょうか。‥‥リピドの重要性を認めて関心をもたれる方が集まって、‥‥余り形式ばらないで語り合うことにしたらどうでしょう。そして一応方向が決まったら、最近のリピドの問題の紹介、研究発表、実験技術や経験の交換、討論などもしたいと思います。‥‥学会の真似事にならないように‥‥”
日本脂質生化学会の発足
- 1959年に文部省科研費で総合研究“リン脂質の酵素化学的研究”が採択 (代表者:船橋三郎;分担者:山川民夫、丸尾文治、野田万次郎、藤野安彦、原一郎、福場博保)
- 1960年10月31日 本郷郵便局横の向上会館でリピドの研究会の発足を決定
- 1961年6月17日 第1回研究集会が日本化学会図書館講堂で開催