History
JCBL Top (脂質生化トップ) |
LipidBank Wiki | LipidBank (Classic) |
このページは第50回日本脂質生化学会(2008年6月5日, 徳島)における会長講演 「第50回年会を迎えた日本脂質生化学会:更なる発展を目指して」(国立医薬品食品衛生研究所 西島 正弘)の講演資料および第61回日本脂質生化学会(2019年7月4日, 札幌)における講演「脂質生化学研究の草分け、山川民夫先生逝く」(東大・御茶ノ水大名誉教授 脊山 洋右)の講演資料を元に作成されています。
脂質生化学会発足前後 (脂質生化学研究 1962から)
- 1958年のこと
- 日本生化学会総会(安田守雄主催)で“脂質”のシンポジウム(世話人:山川民夫、原一郎)
- 複合脂質の構造、分離・精製、生理作用、脂質と臨床
- “脂質生化学”上下2巻の発行
- International Conferences on the Biochemical Problems of Lipids(ICBL)の歴史
- 1953年 第1回International Conference on the Biochemical Problems of Lipids(ブリュッセル) R. Ruyssen(会長)のもとに88名が集まる
- 1955年 第2回International Conference on the Biochemistry of Lipids(ゲント)
- 1960年にJournal of Lipid Researchが創刊。第6回ICBL(マルセイユ)安田守雄、船橋三郎、原一郎が参加
- 関西地区のリピド研究会
- 1957年に第1回が刀根山病院で開催(大阪市大丹羽充氏が世話人)
Error creating thumbnail: /bin/bash: /usr/bin/convert: No such file or directory Error code: 127
- 呼びかけの言葉
- “私たちは近い将来にリピドは生化学の中心課題の一つに浮かび上がってくるに違いない、すでにそのきざしが現れてきていると信じます。‥‥私たちがいろいろな問題を研究していて、リピドが何か重要な役目を果たしていると感じていながら、方法論や実験技術や基礎組織が不十分で手を出せないでいることはないでしょうか。‥‥リピドの重要性を認めて関心をもたれる方が集まって、‥‥余り形式ばらないで語り合うことにしたらどうでしょう。そして一応方向が決まったら、最近のリピドの問題の紹介、研究発表、実験技術や経験の交換、討論などもしたいと思います。‥‥学会の真似事にならないように‥‥”
日本脂質生化学会の発足
Error creating thumbnail: /bin/bash: /usr/bin/convert: No such file or directory Error code: 127
Error creating thumbnail: /bin/bash: /usr/bin/convert: No such file or directory Error code: 127
Error creating thumbnail: /bin/bash: /usr/bin/convert: No such file or directory Error code: 127
- 1959年に文部省科研費で総合研究“リン脂質の酵素化学的研究”が採択 (代表者:船橋三郎;分担者:山川民夫、丸尾文治、野田万次郎、藤野安彦、原一郎、福場博保)
- 1960年10月31日 本郷郵便局横の向上会館でリピドの研究会の発足を決定
- 1961年6月17日 第1回研究集会が日本化学会図書館講堂で開催
- 1962年 第2回研究集会が藤沢薬品本社講堂で開催。 刀根山病院の谷氏、小倉氏、山村氏当が担当
- 第1回、第2回ともに参加者は約200名で盛会であった
開催地と実行委員
開催数 | 開催年 | 開催地 | 会長 | 実行委員 |
---|---|---|---|---|
0 | 1960 | 東京 | ||
1 | 1961 | 東京 | 安田 守雄 | |
2 | 1961 | 大阪 | 谷、小倉、山村 | |
3 | 1962 | 東京 | ||
4 | 1962 | |||
5 | 1963 | 仙台 | 奥井 誠一、箱守 仙一郎 | |
6 | 1964 | 東京 | 木村 雄吉 | |
7 | 1965 | 大津 | 堀 太郎 | |
8 | 1966 | 広島 | 数野 太郎 | |
9 | 1967 | 東京 | 安田 守雄 | |
10 | 1968 | 東京 | 山川 民夫 | |
11 | 1969 | 札幌 | 大野 公吉 | |
12 | 1970 | 群馬 | 山添 三郎 | |
13 | 1971 | 静岡 | 舟橋 三郎、松本 亮 | |
14 | 1972 | 大阪 | 斉藤 国彦 | |
15 | 1973 | 東京 | 野島 庄七 | |
16 | 1974 | 松本 | 武富 保、橋本 隆、金井 正光 | |
17 | 1975 | 倉敷 | 山崎 三省、日下 喬史、市原 守介 | |
18 | 1976 | 東京 | 原 一郎 | 児島 英也、植田 伸夫 |
19 | 1977 | 京都 | 野田 万次郎 | |
20 | 1978 | 東京 | 原 一郎、金子 弘、村松 敏夫 | |
21 | 1979 | 富山 | 長谷 純一 | |
22 | 1980 | 岐阜 | 高橋 善弥太 | |
23 | 1981 | 東大阪 | 林 陽 | |
24 | 1982 | 仙台 | 金田 尚志 | |
25 | 1983 | 札幌 | 坂上 利夫 | |
26 | 1984 | 新潟 | 小野 輝夫、矢野 郁也 | |
27 | 1985 | 東京 | 山川 民夫 | 内藤 周幸 |
28 | 1986 | 名古屋 | 池沢 宏郎 | |
29 | 1987 | 徳島 | 山本 尚三 | |
30 | 1988 | 東京 | 和久 敬蔵 | |
31 | 1989 | 神戸 | 藤野 安彦 | |
32 | 1990 | 東京 | 秦 葭哉 | |
33 | 1991 | 京都 | 鬼頭 誠 | |
34 | 1992 | 大阪 | 山本 章 | |
35 | 1993 | 東京 | 野島 庄七 | 赤松 穣 |
36 | 1994 | 札幌 | 牧田 章 | |
37 | 1995 | 横浜 | 飯田 静夫 | |
38 | 1996 | 岐阜 | 野澤 義則 | |
39 | 1997 | 東京 | 井上 圭三 | |
40 | 1998 | 大阪 | 矢野 郁也 | |
41 | 1999 | 鎌倉 | 脊山 洋右 | 玉井 洋一 |
42 | 2000 | 九州 | 古賀 洋介 | |
43 | 2001 | 帯広 | 中野 益男 | |
44 | 2002 | 東京 | 西島 正弘 | |
45 | 2003 | 仙台 | 宮澤 陽夫 | |
46 | 2004 | 熊本 | 堀内 正公 | |
47 | 2005 | 金沢 | 西島 正弘 | 吉本 谷博 |
48 | 2006 | 東京 | 工藤 一郎 | |
49 | 2007 | 札幌 | 五十嵐 靖之 | |
50 | 2008 | 徳島 | 徳村 彰 | |
51 | 2009 | 名古屋 | 横山 信治 | |
52 | 2010 | 群馬 | 和泉 孝志 | |
53 | 2011 | 東京 | 和泉 孝志 | 平林 義雄 |
54 | 2012 | 福岡 | 伊藤 信 | |
55 | 2013 | 宮城 | 青木 淳賢 | |
56 | 2014 | 大阪 | 岩森 正男 | |
57 | 2015 | 東京 | 新井 洋由 | |
58 | 2016 | 秋田 | 石井 聡 | |
59 | 2017 | 京都 | 新井 洋由 | 梅田 眞郷 |
60 | 2018 | 東京 | 深見 希代子 | |
61 | 2019 | 札幌 | 梅田 眞郷* | 木原 章雄 |
(* ... 新井のPMDAセンター長就任に伴い交代。2020迄)
事務局の変遷
1961~1968 | 東大農学部舟橋研 | 会長 安田守雄 |
1969~1975 | 東大医学部血清学教室(原一郎先生) | 会長 安田守雄 |
1976~1992 | 帝京大学医学部生化学教室(植田伸夫先生) | 会長 原 一郎 |
会長 山川民夫 | ||
1993~2004 | 日本学会事務センター | 会長 野島庄七 |
会長 脊山洋右 | ||
2005~2010 | コングレ | 会長 西島正弘 |
2011~2016 | コングレ(2011), 春恒社(2012-) | 会長 和泉孝志 |
2017~ | 春恒社 | 会長 新井洋由 |
国際学会の開催
Error creating thumbnail: /bin/bash: /usr/bin/convert: No such file or directory Error code: 127
Error creating thumbnail: /bin/bash: /usr/bin/convert: No such file or directory Error code: 127
- 1988年 第29回ICBL東京 (野島庄七)
- 1988年 第3回臨床研コンファランス (山川民夫))
- 1989年 第3回国際PAF会議(野島庄七)
- 1996年 糖脂質・スフィンゴ糖脂質に関するゴードン会議 (永井克孝)
- 2001年 第7回国際PAF会議:PLM2001 (和久敬蔵)
- 2001年 武田シンポジウム (野島、井上、西島)
- 2004年 糖脂質・スフィンゴ糖脂質に関するゴードン会議 (鈴木明身)
- 2006年 FASEB Summer Research Conferences (工藤一郎)
- 2009年 第4回 Phospholipse A2 and Lipid Mediators (新井洋由)
- 2012年 糖脂質・スフィンゴ糖脂質に関するゴードン会議 (五十嵐靖之)
- 2015年 第6回 Phospholipse A2 and Lipid Mediators (村上 誠)
- 2019年 第60回ICBL東京(有田 誠)
研究費の獲得
- 1959年 文部省科研費で総合研究“リン脂質の酵素化学的研究”
- 平成9年~14年 科学技術庁総合研究 「生体膜脂質の新しい機能の解析技術と制御技術の開発に関する研究」 総額8億円 24人
- 平成12年~16年 文科省特定領域研究 「スフィンゴ脂質による生体膜ドメイン形成と多機能シグナリング」
- 平成17年~22年 JSTさきがけ「代謝と機能」
- 平成22年〜27年 文部科学省科学研究費補助金 新学術領域研究 「生命応答を制御する脂質マシナリー」
- 平成27年〜32年 文部科学省科学研究費補助金 新学術領域研究 「脂質クオリティが解き明かす生命現象」
- 平成27年~ JST 戦略的創造研究推進事業 及び AMED 革新的先端研究開発支援事業「画期的医薬品等の創出をめざす脂質の生理活性と機能の解明」
脂質データベース関連
- 平成22年~26年 日本学術振興会科研費 研究成果公開促進費「生理活性脂質データベース LipidBank」(5年)
- 平成27年~28年 日本学術振興会科研費 研究成果公開促進費「生理活性脂質データベース LipidBank」(単年)
- 平成28年~29年 日本学術振興会科研費 研究成果公開促進費「生理活性脂質データベース LipidBank」(単年)