JCBL:54/挨拶
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第54回日本脂質生化学会を開催するにあたって
実行委員長 九州大学大学院農学研究院 伊東 信 |
この度、第54回日本脂質生化学会の実行委員長を仰せつかりました。本会が九州で開催されるのは第42回の北九州、第46回の熊本以来で、福岡市では初めての開催となります。今回は、九州大学の脂質関連研究者の総力をあげて、企画、運営を行い、学会員の皆様にとって実りある大会にしたいと考えておりますのでどうぞ宜しくお願い致します。
今大会の最大の目玉は、横溝岳彦教授を総括代表とする文科省新学術領域研究「脂質マシーナリ」主宰の国際シンポジウム
とジョイントで開催することです。このシンポジウムでは、6月6日に
- 「Enzymes:structure and functions」、
- 「Model animals」、
- 「Lipidomics and imaging mass spectrometry」
という3つのセッション、7日の午前中に脂質生化学会とのジョイントセッションとして
- 「Lipid mediators in vascular biology and immunity」
が行われます。海外から6名のシンポジストが来日する予定で、最新の話題と活発な議論が期待されます。
本大会の特別講演は、九州大学大学院理学研究院の藤木幸夫先生と理化学研究所脳科学総合研究センターの平林義雄先生にお願いしました。藤木先生は、ペルオキシソームの脂質代謝について、平林先生はホスファチジルグルコシドが形成する新しい膜ドメインについて、最新のデータを含む長年の研究成果をお話し頂けると思います。シンポジウムは、世話人との議論も踏まえて、「脂質生化学研究のCutting Edge」という主題で脂質生化学研究の最新トピックスを気鋭の先生にお話し頂くという企画にしました。特に、脂質を研究対象にしながら本学会と縁がなかった先生にも積極的にお声をおかけし、今回のシンポジウム参加を契機にお二人の新進の先生が本学会に入会して頂きましたことは喜ばしいことだと思います。
懇親会は、7日19時よりマリエラ号による博多湾クルーズを予定しております。食事を楽しみながら福岡と砂州で繋がる志賀島、能古島を巡航するクルーズです。ヤフードーム、福岡タワーなどの福岡の新しい顔や能古島の夕日が楽しめるかと思います。デッキの上で潮風に吹かれてワインやビールのグラスを片手に旧友とあるいは新しい知己と懇談する非日常の時間が、新しい研究アイデアやブレークスルーを紡ぎ出すことを期待します。
多くの学会員の皆様のご参加を心からお待ちしております。